今の日本の銀行はマイナス金利実施により、雀の涙ほどの金利しかつかないうえに、税金まで取られてしまうので、もう銀行にお金なんて預けたくないと思われている方も少なくないでしょう。
一方、東南アジアの国で銀行の金利が高く、お金を預けるだけで金利を得ることができる国はまだまだあります。
私が主に取り扱っているカンボジアの投資不動産ですが、現地カンボジアはドルで所有することができ、銀行に預けることによって、なんと年利5%もつくことができます。例えば、100万円預金すると、1ドル=100円の為替レートで計算した場合は、一年間の利息だけで約5万円得ることができるのです。日本では考えられないほどの高金利と言えるでしょう。
そこで今回は、日頃からカンボジア現地の投資不動産を販売し、カンボジアの現地情報を熟知している私が、カンボジア銀行の金融事情、カンボジアにて銀行口座を開設する方法、カンボジアにて貯金するメリットとデメリットなどについて書いていきます。カンボジアの銀行にご興味がある方はぜひ最後までお読みください。
目次
1、カンボジアには「米ドル」と「リエル」2つの通貨が流通している
世界経済の注目を浴びている東南アジア諸国のなかでも、実は最も大きな可能性と魅力を持つのが「カンボジア」だと言われています。
(1)米ドルによる貯金がブームになっていた
カンボジアには法定通貨としてのリエルがありますが、プノンペンなどの都市部や商取引などでは、米ドルも流通していることから、米ドルを主要通貨のような扱いもされていました。
銀行でも米ドル建ての口座が作れますので、一時は1年定期の利率はなんと「7%台」などという高金利の銀行もあったことから、米ドルによる貯金ブームも密かに流行っていました。
その中で、日本の信用金庫的な位置づけの金融機関であるマイクロファイナンスでは、さらに高利率の定期預金も珍しくありません。これはなんと日本よりは数百倍もいいという驚くべき条件です。
(2)カンボジアでは「非居住者」でも口座開設が可能
カンボジアに居住している人間であれば、誰でも自由に銀行口座などを開設できます。中には、銀行によっては非居住者でも口座を開くこともできます。外国為替法により、居住者はカンボジア国内で自由に外貨を保有することが認められていることから、カンボジアの法定通貨であるリエルと同様に米ドルも利用可能です。
米ドルの流通性が非常に高いので、両替所などでリエルを米ドルに交換することも極めて簡単です。その際の交換比率は場所や施設によって異なりますが、過去15年程度は1米ドル=4,000リエル前後の比較的安定した為替レートが続いてきました。
(3)小切手も決済手段として使われている
一方で、カンボジア国内での決済手段として、小切手も広く利用されています。
銀行送金は、アプリなどのインターネットバンキングから可能な銀行もあれば、できない銀行もあるため、時間と手間が必要になってしまうケースが多いことから、小切手の利用も一般的です。口座振替システムがまだ未熟なこともあり、現金以外では電子送金と小切手の利用が多いと言えます。
近年は、都市部を中心にクレジットカードの使用も徐々に普及してきています。
ただし、カンボジア中央銀行は中長期的にはリエル使用を促進していくという方針を持っているようです。納税やカンボジア証券取引所での取引にはリエルが使用されます。
2、カンボジアの銀行の定期金利
続きまして、カンボジアの銀行の定期預金金利を見てみましょう。
銀行、預金期間によって金利が異なりますが、サタパナ銀行は1年定期でも6%という非常に高い金利を打ち出しています。
カンボジアの投資不動産を購入された場合は、家賃収入を米ドルのままで所有することができ、更に現地の銀行に貯金すると5%前後の金利を受け取ることもできるという大きなメリットがあります。
弊社経由で投資不動産を購入された場合は、カンボジアの現地銀行の口座開設サポートもさせて頂いておりますので、不動産投資も含めぜひ一度お問い合わせください。
なお、カンボジア不動産投資について詳しくは下記の記事を参照にしてみてください。
3、日本人にオススメしたいのは「プノンペン商業銀行」
プノンペンには銀行の支店やATMも多く、アプリやネットバックが充実していて、とっても便利です。
とはいえ、現地の銀行に口座開設をするには、言語について不安な方も少なくないでしょう。
日本人にオススメしたいのはジャパンデスクがある、日本人が常駐しているプノンペン商業銀行です。
※プノンペン商業銀行外観図
プノンペン商業銀行は、現地通貨リエル建て社債発行をSECCに申請し、2020年4月10日に承認された銀行です。新型コロナウイルスの感染動向を考慮して、社債800億リエルを400億リエルずつ、2回に分けて資金調達する予定で、債券の満期は3年、年間表面利率は6.5%となる予定だそうです。
カンボジアでは2017年8月、国内の証券業界全体の管理運営を行うSECCが社債発行に関する規制を定めたことにより、資金調達を目的とした社債発行が可能となりました。カンボジア証券取引所(CSX)に社債を上場する商業銀行としては、プノンペン商業銀行が2例目に当たります。
今後の展開も非常に楽しみと言えるでしょう。
4、カンボジアの銀行を利用する時のリスク、注意点
カンボジアの現地銀行のメリットについて書きましたが、最後に、利用する時のリスクを含めた注意点などについて説明します。
リスク、注意点としては下記の3つが挙げられます。
- 為替レートにより、ドル建てによる損失が出る可能性もある
- 預金引き出しや変更など、現地でしか手続きできないことも多くあるので、事前に銀行の日本人スタッフに確認する必要がある
- 日本と異なり、預金補償(経営破綻等)がない
上記リスク、注意点もあること事前に理解しておく必要があります。
まとめ
今回はカンボジアの現地銀行について書きましたが、ご理解頂けましたでしょうか。
カンボジアは急成長している国ですので、日々変化しております。今は非居住者でも口座開設ができたとしても、いつNGになるか分かりません。
カンボジア銀行での口座開設を検討されている方は、ぜひ一度弊社にお問合せしてみください。無駄足にならないよう、現地のスタッフより最新の情報をお伝えさせて頂きます。