こちらの記事をお読みの方の中で、自分は独身だが保険に入る必要があるのかと悩まれている方も多いでしょう。
保険に入るきっかけというのは人それぞれです。
会社に入社した時、結婚後にパートナーと相談して、もしくはすでに両親が契約していた保険を引き継いで払っている、という方もいらっしゃるでしょう。
実際のところ保険はいつ加入するのがよいのでしょうか?
保険自体がよくわからないという方、保険加入のタイミングに迷われている独身の方は、保険を考えるきっかけになると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
1、独身でも保険が必要なのは本当?独身で考えるべきリスク
(1)そもそも独身に保険は必要?
そもそも保険は独身に必要なのでしょうか?
例え何かあったとしても独身なら誰にも迷惑を掛けない、多くの方はそう考えているでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか?
私がお客様にご提案する時は、「誰のために入るのか」と保険に入る目的を明確にしています。その目的を持って話していく中で、「身近な家族のために入るんだ!」とみなさんがお気づきになられます。
「独身」の方ならば、身近な家族とは「今まで時間とお金をたくさん掛けて大切にあなたを育ててくれたご両親」となるでしょう。
つまり、独身の方が保険に入るのであれば、「両親のために入る」と考えるべきでしょう。
(2)独身で考えるべきリスク
独身でも、実は考えるべきリスクが多いのです。
以下にて独身で考えるべきリスクについてピックアップしました。
①死亡・高度障害
人生において亡くなることは誰しも避けられません。1番最初に考えるべきリスクと言えるでしょう。
②働けない状態(障害・介護状態)
働けない状態とは、事故や病気が原因で障害を負ったり、介護が必要になったりという状態を指します。起こる可能性は低いとは言え、もしそうなってしまったら身近な家族に継続して負担をかけてしまう大きなリスクです。
③三大疾病
がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)の3つの病気を総称して「三大疾病」といいます。
日本人の死因の半数以上がこの三大疾病で、通常の病気に比べて治療費が多くかかったり、手術をして完治しても社会復帰まで時間がかかったりというリスクが考えられます。
④入院・手術
不慮の事故や急な病気で入院、あるいは手術を受けるというリスクも考えられます。
2、独身が保険を最大限に活用するために考えるべき目的
保険を貯蓄と考えている方も多いですが、実は保険は他の金融商品と比較して、利回りは低くなっているため、保険を最大限に活用するにはやはり「万が一何かあった場合の保障」になります。
- 死亡・高度障害
- 働けない状態(障害・介護状態)
- 三大疾病
- 入院・手術
上記「1、そもそも独身に保険は必要?独身で考えるべきリスク」で書いたリスクは全て保険でカバーできるのです。保険は世の中のどんな金融商品よりも「保障」に特化したものですので、保障を持つには最適な選択となるでしょう。
3、目的に合った保険の選び方
保険は、保障に優れた金融商品ですので、保障内容に合わせて自分の目的に合った保険商品を選びましょう。
(1)死亡・高度障害
死亡・高度障害に適しているのは、「終身保険」「収入保障保険」です。
(2)働けない状態(障害・介護状態)
万が一働けない状態になった時の保障としては、「収入保障保険」「介護保険」が適しています。
(3)三大疾病
三大疾病に備えた時の保障としては「疾病保険(終身保険に付加)」「がん保険」が適しています。
(4)入院・手術
入院・手術時の保障としては「医療保険」「がん保険(がんに特化した入院、手術)」が適しています。
4、独身女性が考えるべき保険の種類は?
女性には女性特有の疾病がありますので、独身女性としてどのような保険に加入すべきか悩まれる方も多いでしょう。以下にて独身女性が考えるべき保険種類をピックアップしていきます。
(1)死亡・高度障害 → 積み立て型の終身保険
亡くなることは誰しも避けられません。積み立て型終身保険を選択すれば保険料は積み立てられるので無駄にならず、満期を超えた後に老後資金として活用することもできます。
(2)働けない状態(障害・介護状態) → 収入保障保険
可能性としては最も低いものですが、もしそうなってしまった場合にはご両親に一番負担をかけてしまう状態です。障害基礎年金や障害厚生年金などの公的補助制度もありますので、それと合わせながら必要な保障を保険でも準備すると安心でしょう。
(3)三大疾病 → 積み立て型の終身保険(三大疾病の特約を付加)
終身保険では、三大疾病に備える特約を付加することができます。積み立て型の終身保険に特約として付加すれば、なってもならなくても保障が持てるので無駄にはならないでしょう。
(4)入院・手術 → 医療保険
入院・手術は、死亡・高度障害の次に可能性としては高いものになります。最近は、医療技術の進歩や高齢化による入院者数の増加を軽減する目的で入院日数が短期化傾向にありますので、月額1万円プランを選ぶより月額5,000円以下に抑えて、入院一時金として保険金を受け取れるプランが好まれています。
(5)女性特有の疾病
医療保険には、女性特有の疾病(子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮がんなど)や女性に多い特定の疾病(乳がん、リウマチ、パセドウ病など)による入院や手術に手厚く備えられるものがあります。また、商品によっては、乳がんで乳房切除し、乳房再建手術を受けた時に保険金がおりるものもあります。ご自身の意向を踏まえて担当者と相談するとよいでしょう。