子供が小さい頃はケガをしたり、熱を出したりなど病気をすることが多いいものです。そのような時に備えて、医療保険への加入を検討される方も多いのではないでしょうか。
一方、自治体の医療助成金が充実している事から、子供に医療保険を加入させる必要があるのかどうかは意見が分かれるところです。
そこで今回は保険のプロである私が、子供に医療保険を加入させる必要性があるのか、加入する際の注意点などをまとめました。子どもの医療保険加入で悩まれている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
1、子供の医療保険の種類
様々な医療保険がある中で、どの保険がいいのかと悩まれる方もたくさんいらっしゃるでしょう。
子どもの医療保険は大きく分けると下記の2種類に分かれます。
(1)掛け捨て型
掛け捨て保険の特徴は保険料が安く保障を持つことができることです。
幼い内から加入することによって、支払期間を子供が独立するであろう期間に設定しておけば、お子様が社会人になった時には支払う必要がなくなります。
例えば、ネオファースト生命のネオdeいりょうや、オリックス生命の新キュアといったものが挙げられます。
(2)積み立て型
積み立て型の保険は貯蓄が主な目的になっています。
保険料は掛け捨ての商品と比べると保険料は高くなりますが、仮に健康でい続けた場合でも損をすることはありません。
例えば、東京海上日動のメディカルキッドRや、ソニー生命のメディカルベネフィット・リターンなどが挙げられます。
2、子供の医療保険の加入率は?
子供が入院したり病気にかかったりしたとしても、市町村から医療費助成の支援があるため、医療費は無料または軽減されます。なので、子供保険は不必要とされる方が多いかと思います。
では、実際に子供保険の加入率はどうでしょう。
生命保険文化センターの平成30年度の調査によると調査対象世帯の子ども(未婚で就学前・就学中)の総数に占める加入率(全生保)は「51.1%」となっており、 機関別にみると
- 民保:18.5%
- かんぽ生命:5.5%
- 簡保:3.1%
- JA:2.6%
- 県民共済・生協等:18.7%
となっております。
3、そもそも子どもには医療保険が必要?
考え方によって子供保険に対する必要性の感じ方はそれぞれだと思いますが、保険営業マンの私からすると、基本的には必要はないかと思います。
その理由は上記にも書きましたが、子供が入院したり病気にかかったりしたとしても、市町村からの医療助成の支援があり、医療費は無料または軽減されるからです。
しかしながら、大人とは異なって予想外の費用が発生する場合もあります。大きく下記のような費用が挙げられます。
- テレホンカード代
- 都合により部屋の移動(差額ベット代)
- 親のベット代
- 先進医療の技術料
子供の入院に伴って、医療費はかからなかったとしても、親が付き添いをしたりすることによって、その費用が別途かかることを認識しておきましょう。
4、共済とは?医療保険との違いは?
子供の医療保険は様々な種類があり、その中で加入割合の多い共済と医療保険の違いを説明します。
(1)共済とは
共済の特徴としては一般的に民間の保険会社よりも安い掛け金(保険料)で保障が得られます。
また、配当金などがあることが特徴と言えます。
例えば都民共済・県民共済・全労災などが挙げられます。
(2)民間の医療保険と比較した共済のメリットとデメリット
では、民間の保険はいかがでしょうか。
共済は民間の保険と比較して、保険料が安いのはメリットです。
一方、60歳を超えると受け取れる金額が低くなり、保障も手薄くなるのがデメリットです。民間の保険はどの年齢であっても手厚い保障を持てます。尚且つ、自身で必要な保障を選ぶことも可能です。
5、損したくない!子供が医療保険に加入する時の注意点は?
最後に損しないためには、子供の医療保険を検討するうえでの注意点を見てみましょう。
下記の点を考慮したうえで加入を検討してみてはいかがでしょうか。
- (1)自治体の助成により子供の医療費は無料なケースが多い
- (2)若いうちの方が保険料が安い
- (3)将来的保険に加入する必要性が低くなる
では一つずつ見ていきましょう。
(1)自治体の助成により子供の医療費は無料なケースが多い
基本的に子供には自治体の医療費助成が受けられることが多く、そのほとんどが未就学児の医療費は自治体負担です。
都内の自治体によっては15歳になるまで、医療費が無料など自治体の助成制度は充実しているため、子供の医療保険に加入する前に、自治体の助成範囲について把握しておきましょう。
(2)若いうちの方が保険料が安い
保険は、若くて健康であればあるほど有利な金融商品です。
0歳から加入すると最も安く保障を持つことも可能です。医療保険の加入を検討されるのであれば、早いタイミングでの加入をオススメします。
(3)将来的に保険に加入する必要性が低くなる
先程、述べたように保険は若くて健康な方ほど、有利です。
年齢を重ねるほど、病気になるリスクであったり、保険料が高くなったりご自身が望んだ保障を持てないケースもあります。
従って、割高にはなりますが、払込期間を「20年払い」にすることによって、子供が成人した際には自身で保険を支払う必要もなくなります。
ただし、その際にも注意が必要なのは保険期間です。
こちらは「終身」にしておくことにより、将来的に更新などにより保険料が増加する心配もありません。
そうすることで子供が社会人になった際には自身で多くの保険料を支払う必要も少なくなるでしょう。
ご両親からの最高のプレゼントとも言えるでしょう。
子供の医療保険で悩まれている方は、ぜひ一度専門家に相談してみてください。