不動産投資を始めるときに、よく「お金がかかりそう」や、「今はまだ始める年齢ではない」、「はじめるには遅すぎる」などの声を聞くことがあります。
実際には自己資金を少なく抑えることも可能で、どの年代ではじめてもメリットのある金融商品であることをご存知でしょうか?
今回は様々な調査結果をまとめて不動産投資のリアルをお伝えしたいと思います。
1、不動産投資の目的について
まず始めに、実際に不動産投資を取り組まれている方がどんな目的ではじめたのかを見ていきましょう。
【投資用不動産保有者】不動産投資の目的/グローバル・リンク・マネジメント「不動産投資に対する意識調査」から引用
不動産投資を取り組まれている方に始めた目的を聞いた調査では
- 資産運用:67.3%
- 老後の年金対策:18.5%
上記の2点で全体の85.8%となり、多くの方が今後の生活の為を目的として取り組まれていることがわかります.
近年の増税や物価高騰など、お金に関する不安も投資を始めた理由になっているかもしれません。
2、年収と職業について
次に、年収と職業について見てみましょう。
野村不動産ソリューションズ「第11回不動産投資に関する意識調査」2019年のデータをみると、不動産投資家の8割以上は年収600万円超であることがわかりました。
職業については、会社員が約半数 (48.7%) を占めています。
(1)40代から始める人が多い
実際の不動産投資家の年齢層を見てみましょう。
投資用不動産を保有する人たちの年齢をみると、最も割合が多いのは50代で37.7%、40代が27.5%で、この年齢層がボリュームゾーンであることがわかります。
引用:野村不動産ソリューションズ「第13回不動産投資に関する意識調査」調査結果2
なぜ40代後半から取り組む方が多いのでしょうか?
下記の図をみるとわかるように、収入や貯金額に余裕が出てくることで資産形成に対する意識が芽生えたり、老後の生活を考え直すきっかけが多い年代が40代~なのではないかなと考えられます。
(図3)単身世帯 年齢別貯蓄額 (筆者が作成)
参考:「家計の金融行動に関する世論調査」金融広報中央委員会
(2)40代で不動産投資を始めるのがベストなのか?
40代で不動産投資を取り組まれる方が多かったですが年齢に関して言えば、「何歳から始めるべき」「何歳までに終わらせるべき」という厳密なくくりはありません。
社会的信用力をうまく使うことで20代からでも始められるのが不動産投資です。
ビジネスマン向け不動産業界サイト「リビンマガジンBiz」にこんな記事がありました。
出典:リビンマガジンBiz:日本財託G、不動産投資オーナー意識調査「20~30代で始めるのが理想から引用
収益用不動産のオーナーたちが、実際に不動産投資を始めた平均年齢は40歳である一方、不動産投資を始めるのに理想的な年齢1位は「30代前半」と回答しています。
そして、4人中3人が「20~30代」を理想としています。
不動産投資は中長期的な資産形成になりますので、「時間」を味方につけることは非常に重要なポイントの1つです。
そのために、実際に取り組まれた方には「もっと早く始めておけば、より大きな資産が出来た」という思いがあるのではないでしょうか。
不動産投資ローンを35年組んだとすると、25歳で始めたとすれば60歳で完済しますから、ご定年後の家賃収入が期待できます。
また、相続を考える機会にも不動産投資を活用する例もございますので、ご自身のご状況にに合わせた運用が可能となります。
これらを全て踏まえて改めて考えると、何歳からでも始められるのが不動産投資の良いところかと思います。
まとめ
不動産投資を取り組んでいる人、取り組んでいない人の両者を対象として、不動産投資に対する興味の度合いを見てみると、すでに不動産投資をしていたり、興味を持ってセミナーなどに足を運んでいる人が数%いると共に、具体的な行動はとっていないものの、興味を持っている人が27.8%いることがわかった調査があります(グローバル・リンク・マネジメント「不動産投資に対する意識調査」2021年)。
冒頭で述べた様に一見「富裕層しか取り組めないもの」というイメージがある不動産投資ですが、どの年代でも不動産投資は実は身近で、一定の収入がある人にとっては取り組みやすい投資です。
また、「何歳から始めるべき」「何歳までに終わらせるべき」というものはなく、何歳からでも始められるのが不動産投資です。
まずは初めの一歩を踏み出してみるのが肝心かもしれません。
なお、20代から不動産投資を始めるメリットについては、