こちらの記事をお読みの方の中に、カンボジア不動産投資にご興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
自分が住んでいて、詳しく知っている日本国内の不動産投資でも様々な不祥事が起きている中で、知らない国で大金をかけて投資をするのは尚更不安がいっぱいになるでしょう。
そこで今回はこちらの記事では、カンボジアという国全体について、カンボジアの時事ニュースなどについてご紹介しますので、これからカンボジアの不動産投資を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
1、カンボジアはどんな国?
カンボジアは東南アジアに位置し、面積はおよそ日本の半分18平方kmです。北海道の倍くらいのイメージをして頂ければ分かりやすいでしょう。
タイ、ベトナム、ラオスの3つの国の国境と接していて、国の多くが森となっていて、耕作面積はわずか20%程度だそうです。
2009年にリーマンショックで落ち込んだカンボジアの経済成長率は、翌年2010年からコンスタントに優秀な数値を示しており、最近では平均7%を維持しています。
その成長のエンジンとなったのは内戦から回復しつつあった民間消費でした。
それと同時期の外国資本流入のほとんどが「不動産投資」だったという点も特徴です。リーマンショック以前の建築投資により、カンボジアにも一時期不動産の高騰が起こり、それがショックにより大暴落し、その後の実体経済の需要に基づいた不動産建設が現在行われているのです。
また、カンボジアでは非居住者と言わている外国人は現地の銀行口座開設をすることができます。カンボジアは米ドル通貨を基軸にしており、銀行にもそのまま預けることができます。固定金利は6%と非常に高く、資産運用の一貫としても活用することができます。
2、カンボジアの不動産市場が成長となる鍵は?
上記にも少し触れましたが、リーマンショック後のカンボジア経済が回復に支えた外国資本流入は「不動産投資」だと書きました。では、不動産市場の成長となる鍵とはなんでしょう?
それは、中国人観光客や投資家です。カンボジアを訪れる中国人はますます増えており、彼らがカンボジアの不動産業界の成長を助長しているとも言えるでしょう。
首都のプノンペン及びシアヌークビルは、近年高成長を遂げており、今後伸びていくことが期待され、これからの4〜5年で力強い成長を見せると予想されています。
経済発展を強力に後押しするのは資本投下です。簡単にいえば、多くのお金が注ぎ込まれることで経済成長が起こり、さらに多くのお金が投資されより経済が成長するという繰り返しが起こします。
3、カンボジアに関する4つのニュース
投資先として検討される際に、その国で何が起きているかについても把握する必要があります。
ここではカンボジアの経済に関わる4つのニュースについてご紹介します。
(1)日本政府がプノンペンの下水事業を支援
日本政府は国際協力機構(JICA)を通じてプノンペンの下水道整備事業への支援金として、なんと約29億円を供与したそうです。
Sangkat Choeung Ek地区のBoeung Choeung Ek地区、Khan Dangkor地区に建設予定で、1日5,000平方メートルの汚水処理が可能な下水処理場が2020年後半に建設開始する予定です。
実は、カンボジアにとって日本は大きな支援国の1つです。
これまで日本政府はODAで約5,410億円を提供し、うち約3,787億円は無償援助だと言われています。
このようにカンボジアのインフラ整備は着々と進んでいき、インフラが整っていけば、ますます経済成長は加速していくでしょう。
(2)カンボジアの旅客数が12%増加
2019年1~11月までのカンボジアの空港の旅客者数は2018年の同時期と比べて、12%増加したとクメールタイムズが発表しました。
新しい航空会社の運航が開始されたことや、カンボジア国内への就航便が増えたことが理由のようで、カンボジアの3つの国際空港を管理しているカンボジアエアポート社によると、その数は1060万人にのぼったそうです。
カンボジアは日本に対しても、二国間の観光客数増加のために、日本の各都市からプノンペン・シェムリアップへの直行便を増加させるよう要請しています。
今後は、世界中からもっとカンボジアへの就航が増えていくでしょう。
(3)2020年の外国直接投資額は10%増と予測
クメールタイムズが報じたところによると、2020年のカンボジアへの外国直接投資の流入は39.5億ドルに達するとカンボジア国立銀行(NBC)が予測したそうです。
これは、対前年比で10%の増加で、39.5億ドルの内訳は、金融部門が13億7000万ドル、非金融部門が25億8000万ドルとのことです。
また、NBCは2020年の実質経済成長率は7%、インフレ率は2.3%に維持されるとも予測していて、今年もカンボジアは国として順調に成長が続くと思われます。
カンボジアの好調を感じさせるカンボジア商工会議所のリム・ヘン副会頭の言葉を引用してご紹介します。
「現在、すべての業界にたくさんの外国直接投資額が流入している。2019年に登録された新規事業数が増加し、輸出入の成長率は引き続き高い。市場に供給できる生産能力はまだ低いため、輸入が増えれば輸出も増えるだろう。さらに、市場の購買力も強いため、投資家はここに投資したいと思うだろう。」
(4)電気料金が2月1日から値下げへ
カンボジア電力庁は、プノンペンやその他の州で産業向け、家庭向けともに電気料金を2月1日から値下げすることを発表したと、クメールタイムズ紙が報じています。
現在、プノンペンとタクマウで201kWh(キロワット/時)以上の電力を消費している家庭の電気料金は1キロワット/時あたり740リエル(0.185ドル)だそうで、電力消費量が多いほど、1キロワット/時あたりの料金が高くなります。
新しい電気料金は来月初旬に発表されるようですが、1キロワット/時当たり40リエルと値下げされるという話も出ています。
カンボジアでは水力発電に頼る部分が多く、2019年には乾季に電力不足に陥ることがありました。そのときは乾季の終わりとともに雨が降り、電力不足は解消されたのですが、フンセン首相は2020年は電力不足に陥らないようにすると、対策を打つことを約束しました。その対策がさっそくうまく機能しているようです。
カンボジア不動産投資についての動画を公開しておりますので、ご興味がある方はぜひ御覧ください。
なお、実際にカンボジア不動産投資をスタートした方の相談実例を参考にしたい方は、下記記事も合わせてお読みください。
まとめ
今回はカンボジア全体について、経済に関わる4つの最新ニュースについて書きましたが、少しでもカンボジアについての理解を深まりましたでしょうか。
海外投資する際に、投資商品のことはもちろんのですが、その国の経済動向についてもきちんと把握することが重要です。
こちらの記事があなたのカンボジア不動産投資についてお役に立てたら幸いです。