「こんばんは!保険についてご相談したいです。宜しくお願い致します!」
というお問合せを頂いた静岡在住のMさん。
今回は、静岡在住のMさんご夫婦がジブラルタ生命のドル建て終身を解約して、海外終身保険(Index型)と海外積立投資(元本確保型プラン)に切り替えた相談実例をご紹介します。
なぜ、Mさんは海外終身保険(Index型)と海外積立投資(元本確保型プラン)を選んだのか?その理由について分かりやすく解説します。特に家計の支出を抑えたいなどで保険の見直しを考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
1、FB messengerよりご相談頂いた
Mさんから私にFB messengerからのご連絡を頂いたのがきっかけです。
Mさんから下記の理由からご相談を頂きました。
「保険料が高く見直ししているところです。全て掛け捨てではないのですが、それがいいか悪いのかわかりません。身内が保険屋さんですが、現在掛け捨ての保険で相談しております。増やすところをこのまま国内生保でいくか、あるいは他にもっといいプランがないか考えております。アクサのユニットリンクを提案されているところです。」
それに対して、下記の返信させて頂きました。
「日本の保険では貯まるにしてもリターンが良くないです。一方で海外の終身保険でしたら、保険料を抑えてリターンも期待できますよ。まずは現在の保障内容がわかる資料(保険証券など)があればより詳しくアドバイス出来ます。」
翌日、証券を写メでいただき拝見しました。それを基に私から
「全体的に加入内容としてはいいと思います!ただ、おっしゃるようにご自身や奥様お子様全て終身保険に加入されているので、毎月結構な保険料をお支払いされております。後ほど個々の保険についてアドバイスしますね!」
ということで、個々の保険についてアドバイスや見直し提案をし、より詳しく聞きたいとのことで後日オンライン面談となりました。
2、お客様属性
今回ご相談頂いたMさんご夫婦の属性は下記となります。
- 年齢:35歳(二人とも)
- ご年収:850万円(夫婦合算)
- 職業:製造業(奥様は運送会社の事務)
- 投資目的:保険料を抑えたい。貯蓄メインの保険と保障メインの保険に分けたい。
3、お客様の相談内容
Mさんとその後、オンライン面談をしました。加入されている保険についてアドバイスしました。
Mさんが加入している生命保険
- ジブラルタ生命「ドル建て終身保険」死亡保険金額USD84,000(約1092万円)
- 払込期間:60歳、保険期間:終身
- 月払い保険料:96(約15,468円)
これについて私からは、「払済保険」へ変更された方がいいとお話しました。
その理由は、払済保険にすることで、毎月USD118.96のお支払いがなくなり、減額はされますが保障はキープできます。解約されるよりはデメリットが少なくなります。
なお、払済保険とは、それまでお支払いした保険料をベースに保険金額が減額されますが、以後の保険料の払い込みはなくなります。生命保険の見直しでよく使われる方法です。
その代わり、海外終身保険(Index型)死亡保険金USD100,000(約1,300万円)にすると、今のMさんのご年齢で年払い保険料USD1,094(約14万円。月払に換算すると、USD91.16)となります。今よりも保険料が下がり、かつ死亡保障も上がり将来のリターンも期待ができます。
奥様に関しても同様の保険に加入していたので、同じようにアドバイスしました。
その他、医療保険やがん保険に関しても貯蓄性のあるタイプに加入されておりましたが、損得で考えたら継続した方がいいけど、医療制度や技術は年々進歩しているので今の時代に合わせて行くなら掛け捨ての医療保険やがん保険でいいので、そちらも見直しした方がいいと伝えました。
また、4歳のお子様にジブラルタ生命の同様の保険をかけていたので、加入目的を聞くと学資保険がわりにということでしたが、20年経っても返戻率わずか103.4%しかないので、解約して海外積立投資(元本確保型プラン)に入った方がいいとお伝えしました。
4、私の提案内容
最後に今回の提案内容について、下記にてまとめました。
(1)ジブラルタ生命「ドル建て終身保険」
夫婦で加入しているジブラルタ生命「ドル建て終身保険」については、払済保険に変更し、海外終身保険(Index型)に切り替えしました。
トータル保険料が今よりも1/3に下がり、貯蓄性も今よりも200〜300%UPの期待ができます。
(2)医療・がん保険
夫婦で加入している貯蓄性のある東京海上日動あんしん生命の「メディカルキットR」を解約して、コスパのいい掛け捨ての医療・がん保険に切り替えました。
(3)ジブラルタ生命「ドル建て終身保険」
お子様が加入しているジブラルタ生命「ドル建て終身保険」は20年経っても返戻率わずか103.4%ですので、解約して海外積立投資(元本確保型プラン)に切り替えしました。
実際に切り替えていただいた保険内容についてご紹介します。
海外終身保険(Index型)35歳男性 非喫煙の場合
- 年払保険料:USD1,094(約14万円。初年度はUSD1,216)
- 払込期間:15年(払込期間は自由ですが、推奨は15年以上)
- 合計保険料:USD16,535(約215万円)
- 想定リターン09%/年(Nasdaq100の過去20年の平均利回り)
- 運用先:Nasdaq100
- 15年後の解約返戻金:USD21,752(約282万円。返戻率5%)
- 20年後の解約返戻金:USD31,651(約411万円。返戻率4%)
- 65歳時の解約返戻金:USD71,321(約927万円。返戻率3%)
*過去20年のNasdaq100の平均利回りで計算している
元本確保型プラン
・ 月額投資額:USD200(約2.6万円)/月
- 投資期間:15年
- 投資先:S&P500 Index
- 満期時:15年満期時は元本に対して140%最低保証(諸条件あり)
更に投資期間中にS&P500 Indexの実質リターンが140%以上を超えれば、その分も受け取れます。
今回はお子様の学資保険ということで、15年満期時140%最低保証プランを推奨しました。
お子様が19歳ぐらいの時に支払いしたUSD36,000(約468万円)が、USD50,400(約655万円)が最低保証されております。
もちろん投資である以上、メリットがあればリスクもあります。最後に海外終身保険(Index型)についてメリットとデメリットについて把握しておきましょう。
(1)海外終身保険(Index型)のメリット
- Nasdaq100の運用次第で大きなリターンが期待できる(過去20年の年平均利回り02%)
- 運用がその年マイナスでも年1%は最低保証されている
- 死亡保障が必要な時は保障として。解約して老後生活資金などに充てることもできる
- 国内生保の終身保険に比べて想定利回りが高いので、それよりも保険料が圧倒的に安い
(2)海外終身保険(Index型)のデメリット
- Nasdaq100の運用次第で将来の解約返戻金が変わる(確定していない)
- 為替リスクがある(毎月の積立額、満期時の受取額はUSDの為)
- 30年ぐらいNasdaq100がマイナス運用の場合、プランが失効する(回避する方法もあります)
- 15年以内に解約する場合は解約手数料が発生する
メリットデメリットをお伝えした上で、Mさんと奥様が加入されているジブラルタ生命のドル建て終身保険を払済保険に変更して、海外終身保険(Index運用型)に切り替えました。
また、お子様に関しては同様の保険を解約して、よりリターンが期待できる海外積立投資(元本確保型プラン)に切り替えました。
なお、海外終身保険(Index型)について詳しく知りたい方は、下記の記事を参照にしてみてください。
担当者からの一言
最後までお読みいただきありがとうございます。静岡県在住のMさんご夫婦がジブラルタ生命のドル建て終身を解約して海外終身保険(Index型)と海外積立投資(元本確保型プラン)について相談実例として解説させていただきました。
家庭の支出の見直しとして真っ先に上がるのが「生命保険の見直し」ですが、国内の生命保険だけで考えても果たして満足のいく見直しができるでしょうか?
これからの生命保険の見直しのポイントとしては
- 日本の終身保険だけではなく、海外の終身保険も含めて検討しよう
- 日本の終身保険は「払済保険」という方法を活用しよう
- 同じ保障でも解約返戻金(率)やトータル保険料を比較・計算しよう
- 医療やがん保険は国内生保で備えるしかないけど、医療技術や制度は日々変わるので加入しているからいいではなく、定期的に最新型の医療・がん保険に見直しをしよう
- 学資保険というネーミングに騙されるな!お子様の学業資金として考えると国内だけではなく海外積立投資(元本確保型プラン)も含めて検討する。
それらを踏まえた上でお客様にはできるだけわかりやすく、ニーズに合わせてご納得いただけるような提案を心がけております。
生命保険に関しては、身内の方が担当者だから安心とは必ずしも言えません。
どんな保険が必要とするかによって、国内外の保険をアドバイスできる方から相談を受けた方がより広い視点で保険を選択することができます。
保険も投資も誰に相談するかで大きく変わってきますので、海外保険や海外投資に関しては経験豊富な私に相談して頂き、明るい将来への資産形成を一緒にしていきましょう。