2020年東京オリンピック開催に向けて、日本ではインフラの整備や都市の再開発などが各地で進められてきました。
オリンピックが終わった現在でも、東京の再開発計画は終わることなく進化を続けています。
不動産投資はその商品の特性上、再開発や街の整備が行われると、土地価格の上昇や、人が集まることによる賃貸需要の増加など、様々な恩恵を受けることができます。
今回は、記憶にも新しい49年ぶりの山手線の新駅誕生 (高輪ゲートウェイ駅) を始めとして盛り上がっている、「新路線 (新駅)」情報についてまとめていきたいと思います。
目次
1、新駅・新路線が開発されるメリットとは?
改めて、マンション経営の観点から見た時に、新駅・新路線の開発はどのようなメリットがあるのかご存知でしょうか?
地域の再開発により、物件の資産価値が保たれやすくなります。
具体的にどういうことかといいますと、新路線の開発によって地域の利便性が高まるため、乗降者数の増加や雇用の拡大、利便性の高まりによるその土地周辺の入居者数 (賃貸需要)の増加が考えられます。
物件の価格は物件の家賃から金融機関が評価を算出する収益還元法を採用しているため、空室期間を抑えて家賃を一定に保つことができれば、資産価値の大きな下落は考えにくく、安定した運用をすることができます。
それでは、実際に今後の新路線の開発情報を一緒に見ていければと思います。
2、今後の新路線開発情報(2022年12月時点の計画)
続きまして、今後の新路線開発情報について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
(1)リニア中央新幹線
最近話題のリニア中央新幹線ですが、品川~名古屋~大阪を約1時間で走ることが出来るという国家的プロジェクトです。
品川~名古屋開業は2027年、名古屋~大阪開業は2045年開業を予定しております。
リニア中央新幹線は、東京・大阪間を約1時間で結び、数百kmという距離の壁を無くす為、7千万人の人口が集中し、“経済や文化の活力がみなぎった地域があたかも一つの都市のように機能する大交流リニア都市圏が誕生させる役割”があります。
出典:JR東海HP『リニア中央新幹線』
出典:神奈川県HP『リニア中央新幹線の概要』
(2)新空港線(蒲蒲線)
最近大田区が注目されている要因の一つである「新空港線(蒲蒲線)」ですが、東急多摩川線矢口渡駅付近から多摩川線を地下化し、東急蒲田地下駅、京急蒲田地下駅を通り、大鳥居駅の手前で京急空港線に乗り入れる計画です。
完成予定は2030年代を目指しており、完成後は渋谷から羽田空港まで乗り換えなしで行き来できる為、利便性が格段に上昇します。
また、この開発により、空港関係者や品川、渋谷、池袋などの労働者の方々等の住みやすい環境となります。
出典:大田区HP『新空港線(蒲蒲線)の事業計画(案)概要』
(3)相鉄・JR直通線/相鉄・東急直通線
2023年3月開業予定の相鉄・東急直通線は、「横浜の真ん中と、東京の真ん中がもっとつながる」というコンセプトの通り、羽沢横浜国大駅から新横浜駅を経由し、東横線と目黒線の路線がある日吉駅に直通となりました。このことにより、横浜方面から渋谷や目黒へのアクセスが良くなります。
出典:相模鉄道HP『都心直通プロジェクト』
(4)都心・臨海地下鉄新線
最近、勝どきや豊海町や晴海などの臨海部では大規模な開発により交通需要が増加しております。
完成予定は、2040年頃を想定されております。
勝どき周辺や東京駅周辺には、日本経済を支える企業がたくさんございますので、利用者も増えることが予想されます。
出典:中央区HP『都心・臨海地下鉄新線構想』
出典:中央区HP『都心・臨海地下鉄新線推進協議会パンフレットpdf』から一部抜粋
(5)小田急多摩線延伸
小田急多摩線の唐木田~上溝間の8.8㎞の延伸計画が具体化しており、2027年に開業するリニア中央新幹線の橋本駅に合わせ開業する予定です。
相模原市、町田市と都心部のアクセス利便性の向上を期待できる路線となります。
出典:町田市HP『小田急多摩線延伸に関する関係者会議における調査結果について』
※上記の各新路線情報は2022年12月14日時点のものです。