不動産会社の名刺の下の方に「東京都知事(6)第123456号」のような表記を見たことはある方も多いのではないでしょうか。
実はこの数字によって分かることがあるのです。今回はこの不動産業の免許番号で分かる業者選びのポイントを分かりやすく解説してまいります。
今現在不動産投資をしている方はもちろん、これからお考えの方もぜひ最後までお付き合いください。
1、不動産会社の免許の種類
車を運転するには自動車免許、船を運転するには船舶免許、医師になるには医師免許など、世の中には様々な免許が存在します。
不動産業は開業するためには免許が必要です。
不動産業には「知事免許」か「大臣免許」が必要になります。
上記二つの免許の違いは「1つの都道府県内のみに不動産業を営む事務所を設置する」のか「2つ以上の都道府県に事務所を設置する」のかの違いだけです。
大手のファミリーマンションを販売する不動産業者などは『大臣免許』 の場合が多いですが、大臣免許が知事免許より優れているといった概念はありません。
ただ規制や条例の適用などが関わる際に、影響があるかどうかといった程度の違いです。
では免許さえ持っていれば信頼できるのか。答えは「NO」です。
2、信頼度が高い会社ほど数字が大きくなる
車でもなんでもそうですが、免許を取ったからと言って運転が上手いかというと、そんなことはありません。
医師にしても、教員にしても、免許取り立てから上手な人はほとんどいません。
どちらも様々な事を経験して、立派な先生になっていくのです。
それは不動産業に関しても同じで、設立当初から完璧に運営できる会社は皆無と言えるでしょう。
なぜなら不動産業は売買や賃貸、管理といった業務以外にも、お客様との対応やトラブル対応など、様々な対応を求められる業種だからです。
経験値が多ければ多いほど、対応策も増え、オーナー様や入居者にも満足頂けるサービスを展開できると言えます。
特に売却相談に乗っている会社は、過去にも何度も買取再販をしていた経験が、不動産投資でいうところの出口戦略に対しての経験値が高いと言えます。
ではその経験値を一瞬で見分ける方法を教えます。
それは、不動産業者の方から名刺を貰った際に、名刺の下の方に東京都知事(5)第〇〇〇号といった表記を見れば、その会社が不動産免許を取ってから、何年位運転している会社かが分かります。
注目すべきは東京都知事と書いてある部分の横の( )書きの数字です。
免許取りたての会社は(1)と書いてあります。そこから五年ごとに免許更新していくのですが、(2)と書いてあれば5年以上10年未満。(3)と書いてあれば10年以上15年未満といった感じです。
不動産業者の中には(5)や(6)などといった25年以上営んでいる業者も少なからず存在します。
一つの目安として免許番号の()内の数字に注目することで、名刺を貰った際に、すぐに何年くらい経営している会社かが分かるはずです。
名刺にこの知事免許や大臣免許の記載がない会社は、まだまだ出来立ての会社の可能性も高く、どんなに良い話をされたとしても、会社としての経験値と信頼度はあまり無いと言えます。
3、数字だけではない!信頼度の高い会社の基準とは
では()内の数字が大きければ、それだけで信用が出来ると判断してよいのでしょうか。
答えは「NO」です。
矛盾しているかもしれませんが、長く会社を経営すること自体は出来なくはないかと思います。そうなると
数字だけでは信頼できる業者かどうかの判別は難しくなります。
そこでお薦めなのが、自社ビルを構えている不動産業者です。通常の不動産業者はテナントとして貸ビルに事務所を設置している会社が多く、何か問題があった場合や不祥事を起こした場合、経営悪化した場合でも移転することで一からやり直すことも可能です。
ところが自社ビルを構えている不動産業者は、移転することは容易ではない為、責任ある対応を心がけ、逃げも隠れもしないという意味で、テナントを借りて運営している不動産業者よりも信頼できるのではないでしょうか。
経験値が高く信頼できる不動産業者をお探しの方は、いつでもご相談下さい。