「不動産投資会社に騙された!」など、不動産投資に興味があっても、詐欺は怖いとなかなかスタートに踏み切れないと、躊躇ってしまっている方も多いでしょう。
不動産投資は大金が動くだけに詐欺にあった時のリスクが非常に大きく、また色々な業者などが絡んでくるため、問題のある業者に騙されるのではないかという心配がある方も少なくないでしょう。
最近ではシェアハウスでの不動産投資問題を耳にされることが、多いかと思われます。
これから不動産投資を始められる方は、ご自身でも不動産投資に対しての正しい知識を持ち、これまで起きた不動産投資に関連する不祥事を知っておくことも大切です。
ここでは、不動産投資にあった詐欺手口を紹介していきますので、ぜひ把握して頂き、詐欺に合わないようにしましょう。
目次
1、昨年の不祥事から見る今の不動産投資業界
昨年、ある金融機関の預金通帳改ざん問題が発覚したことにより、そのような事をしていた不動産会社もしくは、その金融機関にしか物件を紹介出来ていなかった会社は次々と倒産していきました。
現在、銀行には金融庁の監査が入り、基本クリアに不動産を紹介出来る会社でないと、生き残れない業界になってきております。
また、銀行での審査の見方もかなり厳しくなっているのが現状です。
2、本当にあった!不動産投資4つの詐欺手口
続きまして、実際に不動産投資であった4つの詐欺手口を紹介します。
(1)手付金詐欺
①詐欺手口
契約を急がせることよりも、さらに悪質なのが手付金詐欺です。
この手の詐欺は、契約して手付金を受け取った後に、姿を消すことがあります。そのため、お金が戻ってくることは、まず無いと思ってください。
②回避策
このような会社は設立期間が短ったり、事務所もちゃんと構えていなかったりなど、簡単に消えることを想定した上での設定になっています。そのような詐欺にならないよう、会社の情報をきちんと調べるようにしましょう。また、実際に担当者は本当に信頼できる人なのか、不動産投資の知識があるのかなどもしっかり見極めましょう。
(2)物件を売却する際の売却詐欺
①詐欺手口
こちらはある会社が実際にやっている手法です。
現在すでにマンション投資をされている方に電話をして、
「海外の投資家や法人の会社がバルク買いをする為まとめて今、お持ちのマンションを売ってください」
という売却詐欺手口ケースです。
今は不動産価格が上がっているので、一見、普通の投資物件売却の営業電話に思われがちですが、売却に罠がかかっています。
この詐欺手口は、例えば複数マンションを所有されている方に、今お持ちのマンションをまとめて売ってほしいと営業し、最初の1物件は大幅なマイナス金額で売却されるのですが、全物件を全て売れば利益が出ますと売却をスタートさせ、実際のところ、一番最初の物件を大赤字で売却させたあとに、一切連絡が取れなくなるというケースです。
これはかなりの悪徳な売却手法であり、実際被害に遭われている方が多いい詐欺だそうです。
②回避策
対策としては電話で売ってくださいとかかってきても、すぐに任せるのではなく、一度お付き合いされている業者の担当に確認などされることをお勧め致します。
特に不動産投資の場合、買い換えならメリットはありますが、持っている物件を全て売却してしまえば、もう手元に残るモノがないので、あまりオススメしない所有仕方でもあります。
(3)海外不動産投資詐欺
最近、海外不動産投資のお話をよく耳にします。そんな中で、実際に投資をして満足されている方もいれば、詐欺に合われて痛い目にあった方もいらっしゃいます。
①詐欺手口
では、海外不動産投資詐欺とは一体どのような手口でしょうか。
海外不動産の場合、青田売りと言って、造成工事や建築工事が完了していないのに、宅地や建物の販売などをするという、未完成販売を販売するのが主流になっております。
メリットとしては早い段階で購入を決断されれば、完成してから購入するより安くご購入できるという点です。
しかし、早くご購入したのに物件の着工が一向に進んでいなかったり、完成する前に会社が無くなってしまうというケースも少なくありません。特に東南アジアの場合、国の情勢が安定していないなど、自分の知らない国となると、なおさら慎重にならないといけないでしょう。
②回避策
海外不動産投資の場合、現地まで実際に足を運ぶようにしましょう。その際に、物件はまだできてないわけだから、これからお付き合いしていく業者の実績、人をよくチェックするようにしましょう。
今は日本の会社が現地進出もしていますので、言葉が通じる日本の会社から購入することも一つの選択肢と言えます。
こちらはカンボジアの不動産投資になりますが、代表がカンボジア不動産投資をする際の注意点をまとてくれています。
なぜ海外不動産投資で「カンボジア」を選ぶ?プロが知るカンボジア不動産の全てを教えます
(4)銀行融資審査時の源泉徴収票改ざん詐欺
①詐欺手口
昨年はある金融機関の貯金残高の改ざんが問題になりましたが、こちらはお勤めされている会社から発行された源泉徴収票を改ざんする詐欺手口です。
お客様のご年収が審査土台に足りてないのにも関わらず、審査通りますよと平気に言って源泉徴収票を改ざんする業者がいます。
お客様が知らないところで勝手に修正され、ほぼほぼ審査は通ってしまいます。もちろん絶対にやってはいけないですし、立派な犯罪です。
そこで何も知らないお客様自身が文書偽造罪と詐欺罪で、銀行から訴えられてしまうケースもあります。
②回避策
融資額は金融機関によって審査基準は異なりますが、自分の場合はいくら受けられるかは複数の業者に確認して、把握するようにしましょう。
甘い言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、複数社に確認するなり、ご自身で勉強するなり、判断できるスキルを身につけることが非常に重要です。
とは言え、不動産投資は専門知識が必要な分野になりますから、ご自身で勉強するのも限界がありますから、その際に信頼できる専門家に相談するようにしましょう。
3、失敗しない不動産投資をするにはたった一つ重要な事
数年前の不動産投資業界は非常に閉鎖的な業界で、ほとんど情報は公開されていません。しかし、近年となると、様々なサイトから情報収集することができるようになりました。
つまり、ご自身で努力する次第で色々なところから知識や情報を知る機会が増えました。しかし、情報が多くなったからこそその情報は正しいのかどうかを見極める必要が出てきました。そこで、不動産投資を検討する際にご自身だけではなく、業界の最新の動向、専門知識、豊富なノウハウを持っている専門家に相談するようにしましょう。
信頼できる専門家を見つけることが、あなたの不動産投資を成功させる最の近道と言えます。
4、万が一詐欺に遭ってしまった時は?
万が一詐欺に遭ってしまったら、一番先に相談するのは弁護士がいいでしょう。不動産投資関連の詐欺には法律の網をくぐる様な物もありますので、法律のプロに任せるのが一番です。
とは言え、弁護士にも得意不得意分野がありますから、不動産に詳しい当サイトの中山先生にぜひ相談してみてください。
そして、エビデンスとして取引の際に使った過去の資料や書類があるのと、ないのとでは変わってくるので、必ず保管しておきましょう。