2020年の時点で生涯未婚率は男性では約26%、女性では約17%に達し、2030年になると男性では約30%、女性では約23%になる見通しです。このように女性の約6人弱に一人が、生涯を通じて未婚のまま過ごし、そのような女性は今後も増えていくことが考えられます。
このような女性の「おひとりさま」は、老後資金に不安を抱くことが多く、その不安を解消するために不動産投資を始める方が増えてきています。いま女性の間で静かなブームになり始めている不動産投資ですが、じつは40代独身女性にメリットが多い資産運用法なのです。
ここでは、不動産投資が40代独身女性に向いている理由や不動産投資のメリット、40代独身女性が不動産投資を行う際に注意すべきポイントについて解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いいただき、40代独身女性の不動産投資に役立ててください。
1、40代独身女性が資産運用をする人が増えている
現在の40代独身女性が年金受給資格を得る65歳になったとき、年金収入は今より減ることはあっても増えることはまず考えられません。また、40代になると体力の衰えを感じる女性も増え、いつまで今までと同じペースで働き続けられるかといったことや、老後資金の確保に関する不安が増えてきます。
このような不安を解消するために、将来継続して受け取ることができる収入を作る方法を考えた時に資産運用、特に不動産投資を選ぶ40代女性が増えてきているのです。
2、 40代独身女性に不動産投資が向いている理由
ここでは、40代独身女性に不動産投資が向いている理由について解説していきます。
(1)男性よりも平均寿命が長い
女性が不動案投資を行うときに、特に年金代わりとしての役割を期待する場合は男性より女性のほうが受け取ることができる利益が多くなる可能性があります。その理由は、男性よりも女性のほうが平均寿命が長いといったものです。
日本人の平均寿命ですが、女性が87.45歳、男性が81.41歳と長くなっています。利益を受け取ることができる期間が長くなることが考えられるため、同じ規模の不動産投資を行ったときに男性より女性のほうが多くの利益を受け取ることができる可能性が高くなります。
参考:厚生労働省
(2)男性より女性の賃金が低い
40代女性の賃金は、同年代の男性の約7割強しかありません。その格差がなくなるまでには、まだまだ時間がかかるものと思われます。このように賃金が低いため、将来受給できる年金額も男性よりは低くなるものと考えられます。
このような現状があるため、40代独身女性は老後資金を確保しておく必要があります。その方法として、不動産投資を行うことで、将来のお金の不安を解消することができます。
(3)日本政策公庫から有利な条件で融資を受けることができる
不動産投資を行う際に金融機関から融資を受けるのは一般的なことですが、女性は日本政策金融公庫から有利な条件で融資を受けることができます。この制度は、女性、若者/シニア起業家支援資金といいます。
女性、若者/シニア起業家支援資金は事業を始める場合に利用することができる融資なので、「不動産投資」には利用することができません。しかし「不動産賃貸業」を始める場合には利用できるので、融資を申し込む際は不動産投資ではなく不動産賃貸業の起業という形で申し込みを行う必要があります。
参考:女性、若者/シニア起業家支援資金|日本政策金融公庫 (jfc.go.jp)
3、不動産投資ならではのメリット
不動産投資には、他の投資にはない不動産投資ならではのメリットがあります。ここでは、そのメリットについて解説していきます。
(1)管理にほとんど手間がかからない
不動産投資を行う場合には、物件の管理は管理会社に委託するのが一般的です。そのため、管理にほとんど手間がかからず、自由時間を投資のためにつぶされてしまうということがありません。
(2)ミドルリスク・ミドルリターンである
不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンで運用できるという特徴があります。物件自体の値動きは緩やかなので、転売などの目的で不動産投資を行うことは初心者には難しいが、長期保有して安定的に収入を得ることができるという点が、不動産投資のメリットです。
(3)インフレに強い
現金を預金していても、利息はごくわずかでインフレにより価値が下がってしまうことが考えられます。不動産とういう現物で資産を保有していれば、インフレにより価値が下がってしまう心配がありません。
(4)節税対策になる
不動産投資を行うと、所得税や住民税などの節税効果が期待できます。不動産投資を行い減価償却という制度を利用して、実際に支出を伴わない損益を計上し、本業の給与と損益通算を行うことで、節税を行うことができます。
(5)年金代わりになる
不動産投資は、長期に渡り安定した収入を得ることができる投資方法です。一般的に不動産投資ローンの融資を受けて不動産投資を行いますが、このローンの返済が終わった後には、さらに多くの収入を受け取ることができるため、年金代わりにできます。
不動産投資のメリットについて、下記動画にて分かりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
また、女性だからこそ不動産投資をすべきの理由について、こちらの動画にて解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
4、40代独身女性が不動産投資を行う際に気を付けたいポイント
40代独身女性が不動産投資を行う際には、いくつかの注意すべきポイントがあります。ここでは、そのポイントについて解説していきます。
(1)融資できる期間が比較的短い
40代の場合、女性に限った話ではありませんが、就労可能な期間が若い人に比べて短くなります。それに伴って、融資可能な期間が短くなることが予想されます。融資期間が短いと、月々の返済額が高額になり、キャッシュフローが少なくなるためこの点に注意が必要です。
(2)不動産投資をするなら独身のうちにスタートする
プロパティエージェント株式会社が2021年に実施した「結婚相手に求める要素」に関する調査によると、資産形成を行っている女性は男性側から好意的に見られるため、もし結婚を希望している場合には、大きなアピールポイントとなるようです。
また、独身のうちであれば配偶者の理解を得る必要がないため、40代独身女性は不動案投資を始めやすいというメリットがあります。
出典:「結婚相手に求める要素」に関する調査(プロパティエージェント株式会社)
(3)信頼できる不動産業者の担当者を見つける
不動産投資は、不動産業者の担当者と二人三脚で行うケースがほとんどです。不動産投資を行う長い期間、この担当者との付き合いが続くことが予想されますが、相性が悪い相手であった場合、不動産投資を成功させることができない可能性も出てきます。
相性がいい担当者であれば、不動産投資に関する疑問や悩みが出てきたときに親身になって相談に乗ってくれるでしょう。また、近年では女性の担当者も増えてきているため、女性目線のアドバイスをもらうこともできます。
(4)不動産投資の基礎知識を身につける
40代独身女性は属性が良いため、何の知識も持たずに不動産業者を訪ねたりすると、その業者があまり質がよくない業者であった場合、カモにされる可能性もあります。カモにされることを防ぐためには、不動産投資に関する本を読んだりセミナーに参加したり、当サイトが運用しているYou Tubeチャンネルを見たりなどしてしっかりとした基礎知識を身に付けておくようにしましょう。
(5)資金計画をしっかりと立てておく
自分の属性でどの程度の融資を受けることができるか、どの程度自己資金を準備できるかといった点についてしっかりとシミュレーションしておきましょう。資金計画を立てることによって、自分が行うことができる不動産投資の規模が分かるようになります。
(6)物件にこだわりすぎないこと
40代独身女性はそれなり収入があり、良い物件に住んでいることが多いため、不動産投資用の物件にもこだわりすぎて賃貸ニーズが限られるハイスペックな物件を選んでしまうことがあります。
不動産投資用物件を選ぶ際には、あくまで投資用の物件であるということを忘れずに、賃貸ニーズが高いレベルの物件を選ぶようにしましょう。
その他注意すべきポイントについて、下記記事もあわせてお読みください。
なお、サラリーマンはカモにされやすいです。カモにされないため下記の動画もぜひあわせてチェックしてみてください。