不動産投資と言っても、一棟物件投資、区分マンション投資などと複数のタイプがあります。それぞれの投資タイプにメリットとデメリットがあり、投資する目的やご自身の属性によって投資する物件のタイプが異なります。
こちらの記事をお読みの方の中で、区分マンション投資に興味を持ち、より詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、区分マンション投資のプロである私が、区分マンション投資のメリット、区分マンション投資ならではの魅力について詳しく書いていきます。これから区分マンション投資を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
1、区分マンション投資ならではの5つのメリット
区分マンション投資をするには、一棟投資物件と比較して大きく下記5つのメリットが挙げられます。
- (1)物件価格が比較的安い
- (2)立地を分散して所有することができる
- (3)ほとんど管理の手間がかからない
- (4)良い立地の物件を購入しやすい
- (5)物件の維持費が安い
では、それぞれについて見ていきましょう。
2、物件価格が比較的安い
一棟投資物件と比較して、区分マンション投資は比較的物件価格が安くなります。
新築物件なのか、中古物件なのかによって物件価格は異なりますが、都心の新築投資マンションだと3,000〜4,000万円が目安で、中古は築浅の場合2,000〜3,000万円が目安になります。
なお、築古で築年数が30年以上の物件に関しては、1,000万円台が目安になります。場合によって、1,000万円以下で購入できる物件もありますが、リフォームが必要になるケースが多いため、きちんとリフォーム費用も加味した上で、購入されることをオススメします。
3、立地を分散して所有することができる
一棟投資物件の場合、立地が悪い物件を購入してしまうと、空室リスクへの対策を立てるのは非常に難しいです。
一方、区分マンション投資の場合、所有する物件ごとに立地を分散することができます。立地を分散して物件を所有することは、空室リスクの回避策としては非常に有効的で、区分マンション投資だからできる対策とも言えます。
4、ほとんど管理の手間がかからない
一棟投資物件の場合、賃貸管理だけではなく、物件全体の管理、修繕計画を立てたり、定期的な点検など、物件に関する全ての業務をやる必要があります。
一方、区分マンション投資の場合、物件全体の管理は既に管理会社がやっていますので、修繕計画も立てられています。オーナーとしてやるのはあくまでも自分が所有している部屋の賃貸管理です。
なお、賃貸管理を信頼できる管理会社に依頼することができれば、毎月決まった日に家賃の入金確認をするくらいで区分マンション投資が成り立ちます。
5、良い立地の物件を購入しやすい
都心などの人気のあるエリアの一棟物件となると、億単位の金額となり、購入できる方はほんの一握りと限られています。
一方、区分マンション投資の場合、上記「2、物件価格が比較的安い」で書いたように、都心エリアでも比較的物件価格が安いため、購入しやすいと言えます。
また、良いエリアでは一棟物件の情報はなかなか出てこないですが、区分マンション投資の場合、比較的物件情報が多く出回っていますので、物件数という観点でも購入しやすいと言えるでしょう。
6、物件の維持費が安い
一棟投資物件の場合、屋根が壊れた、雨漏りなど物件全体に関連する様々な修繕が必要になるケースが多いです。また、一棟物件は修繕規模が大きく、数百万円単位のケースも多くあります。
一方、区分マンション投資の場合、マンション全体の修繕は修繕積立金があるため、大きな出費はあまりないと思って良いでしょう。部屋の中にあるエアコンなどの設備の修理を負担する形になります。
7、区分マンション投資のデメリットも知っておく
一方、区分マンション投資にはデメリットもあります。
大きく以下のようなデメリットが挙げられます。
- 物件価格が安い分、1物件あたりの収益も少ない
- 物件の管理体制が悪いと物件の価値が下がる
- 1物件のみ所有する場合、空室になると収入がゼロになる
なお、区分マンション投資のデメリット、その回避策について詳しくは下記記事を参照にしてみてください。
中古区分マンション投資とは?7つのメリットと5つのデメリットと回避策(後編)
8、区分マンション投資で成功するコツとは
最後に区分マンション投資で成功するためのコツについてご紹介します。
- (1)信頼できる担当者を見つける
- (2)身の丈に合った投資プランにする
- (3)自分のタイミングでスタートする
では、それぞれについてみてみましょう。
(1)信頼できる担当者を見つける
不動産投資は数千万円もする大きな投資商品であり、そのため、高い専門知識も要します。ご自身で勉強して基礎知識を身につけることはできますが、やはり業界の最新の動き、良い物件情報を提供してもらうには、信頼できる担当者を見つけることは非常に重要です。
(2)身の丈に合った投資プランにする
不動産投資で失敗された方の多くは、ムリした投資プランで物件を購入し、返済ができなくなり自己破産まで追い込まれたケースです。
一方、成功した方が共通しているのは身の丈に合った投資プランだったことです。つまり、融資枠がいっぱいになるまで借りるなどムリした投資プランを組んで、常に返済に追い込まれるのではなく、余裕のある投資プランですることが大切です。
なお、信頼できる担当者をパートナーにすることができれば、あなたの属性に合った投資プランを提案してくれますので、安心できると言えるでしょう。
(3)自分のタイミングでスタートする
よくお客様から、「いつから投資をスタートしたらいいの?」と質問を頂くのですが、正直、正解はありません。
生活が落ち着かれてからが良いと思う方がいらっしゃいますが、人生は変化の連続です。転職や結婚などで「働き方」も変わり、出産・育児で「世帯収入」も減ることになります。自宅購入、教育資金、親の介護等で「支出」が増えることが予想されます。
どのタイミングが良いという正解はないですが、融資を活用して資産形成していく区分マンション投資は、始めるタイミングは早ければ早いほど投資の利益を長く享受できることは間違いないので、ベストなタイミングを逃さないよう、ぜひ専門家に相談してみましょう。